【体験談】40代ワーママのうつ病。その原因と対処法

まさか私がうつ病になるなんて。。。

まさか私がうつ病になるなんて

「私は大丈夫」

そんな風に思っていましたが、実際に経験してみると、誰にでもなる可能性がある、
身近で怖い病気なんだなと感じています。

私の場合は、仕事があまりにも忙しく、うつ病と診断されてからも、会社になかなか言い出せず、
結局休職することもできず退職するまでノンストップで働き続けました。

最終出社日までかなり無理して走り続けてしまったので、今思えばかなり精神的におかしな状態だったと思います。

「辞めるまでに、これとこれだけは仕事を片付けて、引継ぎはここまでは・・・」

と責任感だけで走りましたが、今思えば、あんなに無理をする必要もなかったように思います。

できれば、私のようにつらい思いをしないで欲しい
うつ病になってしまう前に、少しでもいつもと違う何かを感じた時には見て見ぬフリをせずに自分と向き合ってほしい

そんな気持ちでこちらの記事を書きました。
心の病は、早期発見することで回復も早くなります
興味のある方は是非ご一読ください。

目次

うつ病の症状ってどんなもの?

「うつ病」とひと言で言っても人によって、また軽度か重度かなど症状が異なります。

うつ病とは

眠れない、食欲がない、一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといったことが続いている場合、うつ病の可能性があります。うつ病は精神的ストレスや身体的ストレスが重なることなど、様々な理由から脳の機能障害が起きている状態です。脳がうまく働いてくれないので、ものの見方が否定的になり、自分がダメな人間だと感じてしまいます。そのため普段なら乗り越えられるストレスもよりつらく感じられるという、悪循環が起きてきます。

出典元:みんなのメンタルヘルス│厚生労働省

うつ病のサイン・症状

どのくらい症状がつづいているかが、一つの目安になります。症状が2週間以上続いている、1日中ほぼ絶え間なく続いているようであれば、うつ病のサインかもしれません。

出典元:みんなのメンタルヘルス│厚生労働省
うつ状態でみられる症状抑うつ気分(憂鬱・気分が重い)

何をしても楽しくない、興味がわかない

疲れているのに眠れない、一日中眠い、いつもよりかなり早く目覚める

イライラする、落ち着かない

自分を責める、自分には価値がないと感じる

思考力が落ちる、死にたくなる

周囲から見てわかるサイン表情が暗い、涙もろくなった

反応が遅い、落ち着かない、飲酒量が増える

体に出るサイン食欲がない、体がだるい、疲れやすい、頭痛や肩こり、動悸、便秘がち、めまい、口の渇き
出典:みんなのメンタルヘルス│厚生労働省

うつ病になりやすいタイプ

循環気質元気な躁状態と抑うつ状態を繰り返す双極性うつ病になりやすい

社交的、善良、親切で親しみやすい反面、激しやすいという面を持つ

執着気質義務感が強く、仕事熱心、完璧主義、几帳面、正直、凝り性などの特徴を持つ

仕事の質は高いが量をこなせない

仕事を一生懸命完成さるために軽い興奮状態が続いた後に、落ち込み、抑うつ状態に陥りやすい

二者択一的で白か黒か、ゼロか100かという結果を決めがちで優先順位をつけるのが苦手
メランコリー親和型気質常識を重んじ、常に他人に配慮を忘れず、円満な関係を保とうとし、自己の性格のみならず他との関係も重視する

他人の評価が気になり、問題が起きると、悲観的になり自分の責任だと考える

出典:こころの陽だまり│ファイザー株式会社

私はすべての気質に思い当たるところがありますが、中でも「執着気質」が主な要因なんだろうな、と思います。

働く主婦の私のうつ病の症状は?

私の場合は、「憂うつ」「気分が重い」「頭痛」もありましたが、
一番困った症状は睡眠障害食欲不振でした。

”眠れない”というのは本当につらいものでした。

頭が冴えてずーっとぐるぐる動いてしまっているのです。
それもよくないことばかりが頭を巡り、ますます眠れなくなってしまう・・・
常に神経が過敏な状態だったように思います。

はな

ある日朝起きようとしたら「めまい」と「吐き気」で立ち上がれなくなったこともありました。

これはあくまでも一例ですが、これらの症状がみられたときはぜひ病院で診てもらうことをオススメします。

仮に、うつ病ではなかったとしても、お医者様に診てもらうことで安心感を得られますし、
手遅れになるよりはずっといいのではないかと思っています。

私ももう少し早く受診すべきだったのかもしれません。

働く主婦の私がうつ病になった原因は?

最大の原因は、家事と仕事の両立のバランスが崩れたこと

コロナの影響もあり、在宅勤務と出勤とが混在する働き方になりました。

ワーママの私にとっては通勤時間も減り、その分家事の時間に充てられる、一見、ありがたい状況だと思っていましたが、在宅勤務とは仕事とプライベートの境界線が非常に曖昧になる要素でもあります。

私の仕事は経理でしたので、月末月初、特に月初に仕事が集中し、締め切りに追い込まれがちだったことも負荷をかけました。

就業時間の18時を過ぎても、電話やメールの問い合わせ対応。

当然家事の時間ですので、食事を作りながら、子どもの宿題を見ながら、同時進行で様々な出来事が動いていました。

直接顔を合わせて仕事ができない分、社内でのやりとりがチャットなどになる為、確認資料の手間が何工程も増えてしまったり、、、と業務が増加。

ちょうど増員も計画中で、幸い新しい方も入社されたのですが、今度は同時に研修も行わなければならないという状況が重なり、出勤の割合が増えて、、、と雪だるま式に仕事が膨れ上がっていきました。

理不尽なことを言う上司が常に無茶な要求をしてくるという、会社の人間関係も大きな要因の1つでした。

一方で、家庭の方も母がそんな状態なのでぐちゃぐちゃです・・・

子どもたちのプリント類もきちんと目を通せなくなり、三男は精神的にも不安定で、度々学校の先生から連絡が入る有様。

家事は、夫が見かねてやってはくれるものの、私はそれに対して感謝するどころか、
私はこんなに忙しいのにどうしてもっと動いてくれないんだろう
と責める気持ちの方が膨らんでしまいました。

いろんなことがいっぱいいっぱいになり、ある日私はふと全然自分の感情が動いていないことに気づきました。

以前はこれを見たら楽しいと感じていたのにな、笑っていたのにな、感動して泣いていたのにな、、、最近心から笑ったのっていつだろう?

子どもたちの問いかけにも真剣に向き合えて応えられていなくて、いつも適当な返事ばかり。

こんな生活で本当にいいのかな?

私、どうにかしないといけないんじゃないかな?

私の心が悲鳴を上げている気がするんだけど、私どこかおかしいんじゃないのかな?

もう限界な気がする・・・

いろんな想いがはりさけそうで、でも誰にも言えなくて

だけど私このままじゃ壊れてしまう、、、

壊れそうな自分をどうにかつないで、ついに病院へ行きました。
診断は軽度の「うつ病」。

分かってはいましたが、実際にそう診断されると「本当に私うつ病になっちゃったんでしょうか?」と問いただしたくなる、そんな心境でした。

お医者さまからは、できれば休職するといいのだけど、と言われました。

とにかく病院へ

うつ病になりやすいタイプの人については先に記載していますが、私自身、その傾向にはあると自覚していたので以前から気を付けていました。

気を付けていたにもかかわらず、、、です。
そして、気を付けていたからこそ、自分の変化にも気づき、対応することができた、とも言えます。

そして、比較的早く元気に回復しているのは、

早期の対応ができたから

これに尽きると思います。

これを読んでいる方で、もし、少しでもいつもと感じ方が違う、思うように体がうごかないなど違和感のある症状があれば、ぜひ病院に行ってほしいと思います。

もし何もなく、ちょっと疲れがたまっているだけだと診断されればそれで安心できますよね。

心療内科を受診するのは少しハードルが高いような気がしますが、特別なことではないですし、それよりは気持ちが楽になる方を選んで欲しいと思います。

日頃の暮らしの様子や仕事の状況など話を聞いてもらい、ねぎらいの言葉をかけてもらったり、それだけで心が軽くなり、ほっとしました。

頑張りすぎて、ギリギリのところで、コップの水があふれ出ないように頑張っていたんだな、、、そんな自分をもう認めてあげて、楽にさせてあげればいいじゃない、と。

忙しすぎる働く主婦がうつ病にならないために考えてほしいこと

これを読んでくださっている方で、今、もし悩んでいる方がいらっしゃったら、ぜひ一度自分の暮らし方・仕事の仕方について考えてみてください。

自分にとって一番大切なものは何なのか?

働く主婦は、仕事に家事に育児に、、、ワンオペ育児であれば尚のこと、忙しい毎日を全力で走っている状態です。

今はまだ病気ではなくても、仕事と育児の両立で苦しい思いをしているのであれば、その生活を今のまま続けることは、とても心配です。

実は私はうつになっても尚、そして辞めることを決意しても、仕事を本当に辞めていいのか、責任を放棄することになってしまうことでみんなに迷惑をかけてしまう、続けられる道はないだろうか?と随分迷いがありました。

そんな時、スティーブジョブズの有名な言葉を目にしました。

「もし今日が人生最後の日だったら、今日やることは本当にしたいことなのか?」
この問いに「NO」が何日も続くのなら、なにかを変えなくてはならない。

出典:TABI LABO

私の答えはもう決まっていました。

「もし今日が最後の日になるなら、私はもっと家族と一緒に笑って過ごしたい」

転職を視野に入れるのも一つの方法

うつを経験した私の働き方改革

現在の私は、正社員だった当時の職場を退職、派遣社員として週2回、無理のないペースで働いています。

派遣社員になり、正社員の時より収入は減りましたが、無理のない働き方を選んだことで、人生の幸福度はかなり上がりました。

しっかりとONとOFFがあり、休日は子どもたちとしっかり向き合えます。

食事も、子どもたちのためにしっかり作りたいと思いながら、常に時間に追われ、レトルトや市販品に頼ってばかりだったので、少しばかり手が加えられるようになったことはとても嬉しいことでした。

また、家事については夫の家事力UPを目指し、いろいろ取り組んでいる最中です。

働き方もいろいろ、可能性は無限大!

今は、正社員という働き方にこだわらなくても、時短・派遣、起業など色々な働き方があります。

まずは、現在の職場で時短勤務ができるか確認してみましょう。

できれば、慣れた環境・慣れた仕事を続けられれば一番いいですよね。案外、会社の方から条件に合った提案をしてくれるかもしれません。

難しいようであれば、自宅から近い職場をリサーチしてみたり、パートや派遣社員という働き方も検討してみたり。

スキルをお持ちの方でしたら、在宅ワークという働き方もあります。

「いざとなったらこういう働き方もある」

という選択肢が見えるだけでも、今の状況が変わってくるかもしれません。

私も、派遣社員として働きながら、在宅ワーカーとしても仕事ができるように日々学んでいるところです。

まとめ

家事に育児にと、それでなくても忙しく頑張りすぎている働く主婦です。

いつもと違った体調の変化やココロの動きがあれば、それはサインかもしれません。

自分のことは後回しにしがちですが、少し自分を労わってあげることも忘れずにいてほしいな、と思っています。

働く主婦が、少しでも毎日を楽しく元気に過ごせるように、この記事がお役にたてれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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